角膜内リングは進行した円錐角膜に対する最先端の治療法です。
この治療法は、角膜の周辺部に作成したトンネルに弓状のリングを挿入し、角膜を平らにすることで突出している部分を抑えるというものです。円錐角膜の進行を遅らせることもできます。
リング挿入後は、乱視が軽減するため裸眼視力がある程度上昇し、ソフトコンタクトレンズやメガネでの視力矯正が可能になります。以前は、角膜内にリングを挿入するためのトンネル作成を専用器具を用いて手技で行っていたため、矯正精度も不良で、合併症が少なくありませんでした。しかし、当院ではそのトンネル作成を最新機種イントラレースFS60レーザーを用いて、コンピュータコントロールのもと行っています。このことにより精密で安全性の高い手術が可能になりました。
円錐角膜とは、角膜が薄くなり、前方へ円錐状に突出する病気。
近視もしくは不正乱視(不規則な乱視)の原因となります。主に思春期に発症します。30歳を過ぎると多くの場合は進行が止まります。発症に性差(日本では男性:女性=3:1)があるため、ホルモンとの関連が推測されていますが、まだ確定しておらず、目をこするくせやアトピーとの関係が深いと言われています。また、初期の円錐角膜には自覚症状がなく、精密検査の結果、発見されることが多いようです。症状は軽度から強度まで人により様々ですが、進行すると乱視が増え、通常のコンタクトレンズでは十分な視力が出なくなり、更に進行すると角膜が混濁して角膜移植が必要となる場合があります。